はじめてのxxx。
各賞発表

 

※アクセス賞のPVは連載開始から6月末日までの合計です。
※編集者賞は7月末日発表を予定しています。

★アクセス賞
1位 
Shorty!〜僕の彼女〜

119万4373PV

2位
おいしいチェリーのいただき方☆
51万2297PV

3位
恋するモノクローム
19万3887PV

 

★主催者・ぴよを泣かせた賞

Shorty!〜僕の彼女〜
作:風海南都

おいしいチェリーのいただき方☆
作:卯月海人

檸檬以上 蜂蜜未満で 林檎以下
作:水沢 莉

本からみつける恋の文字
作:伊達 倭


※解説は近日中に公開します。作者の方は作者専用BBSへどうぞ。

 

★アイディア賞

イケナイ天使
作:鳥居なごむ
天使のような可愛い女の子のルックスを持つ男の子が、レズビアンのように女の子を好きになってしまう、というハチャメチャな設定(笑)
だけど、女子高では女の子が女の子を好きになることもよくあるというから、ありえない話ではない。
巷では「男子高にいっていた女子大生」が書いたエッセイが書店に並ぶ今、もしかしたらリアルに感じる人もいるのかもしれません。


外見ファクター 〜エステへGo!〜
作:おせろ道則
はじめてのエステ体験としての実用的な面白さに加えて、店長さんによる「外見ファクター」の話は、若い女の子にとってすごく勉強になると思いました。人称ブレがつくづく惜しいけれど、そこで読み止まらせないほどのパワーのあるお話だったと思います。

 

 

★ドラマチック賞

恋するモノクローム
作:梶原ちな
梶原氏独特の、感情が刺さってくるような表現は、いつもハッとさせられます。子猫への依存に表現された少女の孤独。その前に現れる乱暴な男。少女の心を中心に描かれる出来事が色彩を帯びて優しい色合いになっていく過程はまさにドラマチックといえるでしょう。

 

 

★はじめて賞

放課後のプリズム
作:徳次郎
はじめてのコンタクトレンズをめぐる葛藤が爽やかに描かれていて、「はじめて」というテーマにまさにぴったりな作品でした。
(ぴよはずっとBGMにドリカムの「眼鏡越しの空」がかかってました♪)

 

 

★リアル賞

該当なし。
ちなみにBBSでは藤村香穂里氏の「あさぎいろの空」が最も票を集めていました。
たしかに、浪人することになったちなみのつらい状況は「リアル=現実」的なもので、女子大生になった友達とのやりとりなど、賞には惜しかったですが、他の作品にはないリアリティがあったと私も思います。

ただ、賞の授与に至らなかったのは、相手役の篠原がちょっとちなみに対して都合がいいかなあ、と感じた点と浪人生活をテーマにするのなら、もう少し成績への一喜一憂や、志望先への迷いなどを織り込んでもう少し重くしたほうがリアルなのかな、と思ったところでした。
作品としては爽やかで読みやすく、良作だと思います!

 

 

★脇役キャラ賞

Shorty!〜僕の彼女〜龍次郎
恋愛事故報告書」病室のじいちゃん
外見ファクター 〜エステへGo!〜」店長さん

「Shorty!」は脇役も実に味がありました。脇役キャラが印象に残るほど描写できているというのは、まさに良作の証!その代表として龍次郎さんに授与させていただきました。龍次郎さんは脇役キャラでも「いいヤツ&グッドプレイヤー」賞的です。
ぴよの独断で受賞させた「外見ファクター 」の店長さんは、「メンター」賞。主人公だけでなく読者も導いてしまいそうなパワーがありました。
「恋愛事故報告書」の病室のじいちゃんは、名前もないのに最初から妙なおかしみを感じさせ、大変味がある役どころでした。

 


★主役キャラ賞・男性

恋するモノクローム」トウゴ
次点・Shorty!〜僕の彼女〜山下海渡店長

山下海渡店長はBBSで票を集めており迷ったところです。
にもかかわらず、トウゴにアドバンテージを与えたのは、その「乱暴さ、思い通りにならなさ」で一歩先んじていたからでした。
今回の企画作品は女性向け作品が多かったせいか、男性は全体的にご都合主義だったような気がします。
ひねくれた(個性的な)女の子に何故かかまってくる系、といいますでしょうか。
トウゴももちろんかまってくるのですが、その構い方が強引で乱暴。そこに生身の男性的な魅力があったとぴよは感じました。

 

 

★主役キャラ賞・女性

Shorty!〜僕の彼女〜山田花子
本からみつける恋の文字雪吹実代

「Shorty!」は、海渡店長による、『プレーリードッグ花子』の愛いっぱいの観察日記、といっても過言ではないと思います。それくらい花子の個性は際立っていました。毎日観察しても飽きない花子ちゃんと一緒になった海渡店長は幸せ者です!
男前なヒロイン「本から見つける恋の文字」雪吹実代ちゃん、侍のような彼女のしゃべり方はとても強烈でした。
最初男?と思ったほどですが、読めば読むほど凛とした、生きた美少女が浮かび上がってきました。

 

 

★構成賞・文章表現賞

本からみつける恋の文字
作:伊達 倭

意図的に「恋(とやら)をしてみる」という始まり。いろいろあって、二人は本当の愛の入口に立つ。
淡々と恋人としての「手順」をこなしていく二人に激情はありませんが、「文学」を愛する実代によって、その感情はこれまた淡々と語られていく。そんな構成が面白い。文章も今回の企画作品の中では最も安定していると思います。

 

 

★文章表現賞

Shorty!〜僕の彼女〜

作:風海南都

前半のあちこちに散りばめられたギャグ的比喩の世界が手に取るようでした。一見個性的すぎる花子ちゃんが、すぐそこで鼻息荒く奮闘している姿が見えるような表現はお見事でした。

 

 

★作品賞

本からみつける恋の文字
作:伊達 倭

淡々とした視点によって描かれる「初めて」は、それをテーマにした話にありがちな「浮足立った感じ」を排除したかのようで新鮮。「初めて」の描写も文学好きの二人を主役にしたことによってよく描かれていたと思います。とてもよい秀作で、このような作品が企画から生まれたことはとても嬉しいことです。

 

★大賞
Shorty!〜僕の彼女〜
作:風海南都

文句なしに面白い!主催者も大ファンで、毎日楽しみにしていました。アクセスや評価が多いのも納得できます。
魅力については、キャラ賞・文章表現賞のところでも書きましたが、なにより女性である風海さんが男性視点で女性を描くという難易度の高い技を、大半の読者に納得させてしまっているところがものすごいと思います。
また、キャラのところでも書きましたが、女性が描く男性ってどうしてもご都合主義になるところですが(私も含めてです/泣)、海人店長やその他の脇役は違う。もちろんイケメンで優しくて、と女性の大好物でありながら、ちゃんと男性として血が通ってる。
それ以外にも作品のいいところはいいつくせません。
企画からこんな人気作品が生まれ出たことに、主催者として感動を禁じえません。

 

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