はじめてのxxx。
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本から見つける恋の文字


ジャンル:恋愛
作:伊達 倭
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あらすじ
恋に興味のない二人が、付き合うことになってしまった。
彼らは恋を知ることができるのだろうか。そして、その恋は実るのだろうか。
穏やかな春の日差しの中、ゆっくりと物語は動き出す。

 

作中に出てくるはじめて
初恋・初カノ・初キス・初体験

 

作者より作品についてひとこと
恋愛を知らない二人を通して、恋とは一体、どういうものなのかということを大きなテーマとしています。
形のない、人によって違うかもしれない、恋という感情。
この作品を通して、改めて恋について考えて頂ければ嬉しいです。

いままでの代表作
御主人様は中学生(コメディ)
青空ぱんつ(コメディ)
前略、塀の中から(コメディ)

作者HP&ブログ
HP 有耶無耶
キャラの覚え書きや、人気投票あり。

 

主催者によるレビュー(批評あり)
では、恋愛感情というものは果たしてどのようにして発生するのか――。男女が「つがう」ときにそれは必ず必要なものなのだろうか。
この小説の連載が始まったとき、私は逆説的にそんな考えにいたりました。
意図的に始めた「恋愛」。
「恋」にカタチから入ることでその心を知ろうとする二人のストーリーから、気が付くと目が離せなくなっていました。
考えれば、半世紀前くらいまでは、男と女は恋愛感情なしに、まずは形から寄り添うものだったわけで。
顔さえ見ずに結婚とか。
もちろん、悲惨なケースもあったとは思いますが、大半は形から入るうちに、きっとお互いがかけがえのない存在になっていったと思われます。
実代の風変りな、明治時代の書生(想像ですw)のような話し方からも、そのことを――古の男女のありかたというものを――想像させました。
さて、結婚が自由恋愛の果実となった現代。
…… 30代のうち3割の男女が、独身だといいます。
それはおそらく「恋愛」のチャンスがないからだと思われますが(私もそのひとりになるわけですが・笑)
社会に出たら、誠二と実代のように「恋とやらをしてみようか」とゆっくりと向かい合わないですよねorz
一瞬のインスピレーション。増幅されていく(自分で盛り上げるのかもしれないが)感情。
それがお互い自然にかみ合うのって宝くじのようなものだよなー、と思います。
そして。
男と女が結ばれるのに、そのような「恋愛マスト」なこの時代は、はたして幸せなのか――そんなところまで考えが及んでしまいました。
あえて言っときましょう、「宝くじ」だからこそ、人は恋愛小説に惹かれるのだとも。

幸い、実代と誠二の間には、本当の恋が生まれたわけですが。
「よかったねぇ」と二人への祝福のあまり思わず感極まって涙がこぼれてしまいました(^o^;)

大変面白く味わい深く、考えさせられる良作でした!

 

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