はじめてのxxx。
現役編集者賞&講評

 

今回掲載でお世話になった雑誌の編集者様
(本人希望により匿名:ケータイコンテンツの情報誌でケータイ小説の特集を多く担当されている方です)
に選んでいただいた特別賞です。

※感想等はほぼ原文ママです。


★現役編集者賞

 

 

放課後のプリズム
作:徳次郎

 

<感想&好評>
今回の「はじめて」というテーマにとても合っている話だと思います。

男子心をプリズムに例え物語の核にした部分と、爽やかなタイトルが物語の二人と合っていて好感を持ちました。(物語のなかで何回か出てくる高感度は好感度だとおもうのですが…)

恋愛系の内容になると、どうしても初えっちや初キスというところに焦点を合わせがちですが、この話は、恋愛云々に直接フォーカスするのではなく、「初めて」を「コンタクトレンズ」にしたことで、話に奥行きが出ていたように思います。

ケータイ小説によくある一人称ではなかったのも高ポイント。

読みやすい文字数と難しすぎない内容が、ケータイでものを読むという行為にぴったりでした。

ケータイ小説によくある細かい性的な描写がほとんどないのも、さわやかな物語をより魅力的にしていたように思います。ただ、ケータイ小説を読みなれている読者さんには物足りないかもしれないですね。

 

<企画全体の感想>
全体的に一人称が多く、キャラ設定や状況説明が細かいので、もう少し想像力を使うような文章が多いとうれしいなと個人的に思いました。
ケータイ小説に限ったことではなく、J-POPのヒット曲にも見られがちですが、最近は想像力を必要としないありふれた言葉や説明的な文章が多いように思います。
(「好き」や「愛してる」、「幸せ」、「手をつなぐ」など安易な単語のみを多様して物語や曲が完成してしまっている)

あとは、文章の構成を練って話をややこしくするより、誤字に気をつけたほうが読者は読書の途中につまづくことも少ないと思います。

巷に出回っている安易でイージーな内容のケータイ小説よりずっと洗練された作品が多く、びっくりしました。
それぞれに異なった面白みがあり、かなりの時間をかけて様々な作品を読ませていただきました。

作者のみなさんも、これからもっともっと素敵な作品を生み出されることかと思います。そちらも楽しみにしております。


 

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